そのドワーフの婦すめは孤峰の端に鎮座る
ボクはその戴ただきで胡座を組み
腕を挙げている いくどもいくども
夢我夢中に なににも臆することなく
周りは俯瞰するだけの孤峰
鶏り柵こむ急崖の直下は奈落のパノラマ
ダイブすれば不退転の闇黒の虚無
無未来
睥睨すれば不惑の自信が途ちてくる
覚悟がおのずと硫結してくれる
そんな常移。
灰簾石色の瞳極が写出すのは満寵と満水
ボクはいま生産職だ
この起伏あるボディはただの発煉炉だ
だからどれだけ筋がついて丸みから除け
はなれようと晨実の宝器を鍛えるという
最終解に満願到達すれば問題ない
ただ雨風の暴横にとりかこまれ露外で
無瞋で岩壁岩様と一袋然に 混る まり
鎚ちを下ろし火の怒こを浴びる
だから生産時ははだかだ 視姦者など皆無
服はすぐ燃える 皮膚の火傷は構わない
傑作誕生近付くと何も気にならなくなる
股腔から流れ落ちる濃厚血汁さえ無頓着
ずぼらだと他者は謗しるが缶るで放置
揺蕩う豊ちさえ獰猛に遷つり苛立たしい
おんなであることなど剣煉聖目ざす身に
はなんの特典もない
ボクのこれこそドワーフの弄じっ パリ
上の窟と下の窟とを連結なぐ芯管で
穿らぬく一元の信幹にほかならぬ
ボクは宛ながら大樹燐帯の様に根を張り
無器用に 不躾に痙ごき 薨らし
そして 斃れる
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