都雄タケタケ
高架高速横に竹林憩恋帯
チクリンチクリンティクリンリン
ないのにいないのに鈴音 や
スズムシが跡くれてる 錯覚
ヒンヤリひやしたコオラ肩たてに
脇き路ちあるけばこころがなんか
チクチク イタイ イタイ
竹の創る強烈な初夏の緑が
雪崩れ込み染み込んでくるスゴイ感覚
シュゴシュばあっ ミふ
水青より印象派
焔橙より正統派で織り目正しい
粛ゅくとした膿単色 グリュン
ゲンキ ニョキニョキ
ハッティー ヴァッティー
深山奥宮の天狗も肩めだけひらいて
覗ぞいて繰る はしたなくる
クックックッと満開ゃってる
都会の真っただなかでも襞たれる誤解
洛北の修業田園でウシワカや武蔵坊に
挿さまれ味うことのできる平安末行燈
乱世の歩口から直近まで一元散蒔かれ
續き延びている武者縫者絵巻物膝枕粧
カッッ
聴えないのに稲光雷音と朋もに
たけの筒幹と筒幹とがぶつかり
琢磨しあう祠こらしく峻厳な音
こざぁぁぁょっ
ザアッ ざぶさぶっ
とつでぃょゲリラア雨 禿げ ふり頻り
和てあっとゆうまにまた陽が刺す
そんなあっけらかん
その慈さしさほぼおでぃぃちゃんだい!
ショカの寝所の徒れ然れに
蚊帳の中でふたり横になり むつむ
坂か騰ぼる昔菓子えがしの弛るい坂
ビルと高架のあいだでも聞えてくる
和永史の啓告の純真髄 づいじづいじ
よもみぢとの境か眼玉のアチラガワに
消えた身内たちの息遣いの葉擦感れた
なぁつぁしさに喚ばれ吸れてりいぇて
色彩の上下無きゾオンの宙か 憂いてた
竹るとらの父
この背中の這い期に
截って観れてること織んじる近の最ろ
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