祠と伽藍と
ネ申とイムの司襖位
ホコラと本堂
片や質素片や絢爛
古道所縁だったり
伝来所縁かで祈祷様式まで変る裳のの
如方らもむだなほど積もった矜持と
永時節のあいだに介した衆輩分の
体面 意地 虚飾 儀装がおいしょお
いこらっしょと
背後礼に載っかっちゃる 艷飾り棚
嗤えちゃる 弄っちゃる
宗門て飜んまこてばか
たましいのおろかさ滑稽結婚う
コケコッコー !
… そうかまた朝がくるのか
いちにち飛び去るのはやいのう
きゅうに速くなったのう
まったく鳶と猿が剣突喰わ仕合い
薙がら実は漁そんでいるかの夜う
それぞれの里の間の鎮守緑囲ち只中で
瓦葺きに旭さひが挿たり
神性今正泛かびあがる フルウルと
シ 過去 過去 法華法華 ミ
ホレよ酉たちも宴わぎだした
どおれカミさんやゴホンゾンさんも
起き出して供物お強請するころかの
そうやって境内のニッカハジマリ
ココロ安息地の渦歯車がグルグル
店わり肇めるのだ
せんねんもはっせんねんも
そんなことばっかりつづいたるだよ
樽酒
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