躍脈の齒音
大地もひとのおもいも
ただ いただいている い き も の
いきているから
躍ごく
大地に根をはやしたまま 晨あけ
茜浮く水竝血丙のしたはるか
朝夕の磯の 梦 みに洗われ
満干のくりかえしリズムに湯たされた
湯り器ごのなかで
すこしづつじかんをかけて
身を削られながらも
ひび蘇生し一新する
だからけっして驕らない
己惚れない初心の感性を
わすれはしない
いつまでも自己を慚ぢ初じめての
渚に目を カガヤカセル 少年だと
浪にあらわれ角とれてまんまりく
なったちび宝石だと信らえてるんです
けっして増長しない
じぶんの王朝なんてどうでもいい
分不相応のイメージなんてそれは
別んら夢ではない
自己を顧みず己の願欲をころして
じぶんがこの時世になにができるか
役割りを辨きまえている賢者こそが
真の心根の吼う者なのです
いつでも にど浮けない曉の鵺みに
圖づむまで
そうでありたい
じぶんを虚飾し奢蔑するのではなく
じぶんを偐つわらない
鬼舞んによりそい背中合わせに網則ばる
枢 機 なじぶんであり守づけたい
そのような潮の寫り目の 僭かい
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