永遠と刹那



永遠は虚妄
決して変わらないものなんて
有りはしない
宇宙全体だって拡脹したり
収縮したりをくりかえしながら
まえとはちがう宇宙へと変容し
成長しているはず
経験係数はその裡革にかくじつに
貯めこまれていく
いっぽうその一対極である刹那
そのにどとくりかえされない
一瞬にぜんぶの価値が一点明晴
凝集されている潔さ
それは後の夢のための序まりとなる
だからムダな一瞬など何一つない
刹那は全刹那が貴少で宝 いちどきり
用かわれたら去っていき還どらず
永遠は観測することが叶わない机上
の理念だが 刹那ひとつひとつは現実
をなす実存に即した基礎単位だ
刹那の色どりの組み合せ配列次第で
ミライはミラーボールのごとく
如何様にも分岐する 当に千差万様に
ありきたりの現代のなかだからこそ
縦横奥の三指標で張り巡ぐらされ
格子状に累積する都市原理空郭内の
ダイバースィティにダイブし
身をゆだねないと全く視えてこない
因果則もあると気づいたんだ







23/05/09 00:00更新 / OTOMEDA
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