戯れ渚


あわとたわむれるのさ

バスルームで? それとも
無人海岸で
胸の新しくなるような朝焼け
砂州に打ち寄せる波頭の白き
魁け 尖端の前線を常つも睨つめる
そこになによりもほんとうの
真理真実がある気がするから
その波沫の塩身のぜんぶの中に
個々の意識がありどらまがあり
寄せる旅び そのつどの刹那
われらの界へ登ぼってくるのだ
わたしの錦ん四季と合さるために
そのあわのなかでは洗礼がこだま
わんわんわんわんと クグモリ
嗚咽とだぶる絶鳴いつまでも
禿げしい潮鳴りとも重奏和合して
ごーう ごーうととおく吠え
アンサボォ スケルツォ
鯨じらぎゃ一斉集合 スケール違う談合
たあむれから鞠りつきあって
はじめとは似ても似着かぬ
様相へと 変革成育した
もはや子猫じゃない子犬じゃない
人累ががくせい気取るじだいは見事
オワリを告げた コロナ後のじだい
これからは星閑にひびく敷き詰める
バックグラウンドミュージックと 交
響する大洋楽団の独演だ リサイタル
てはじめに木星たいりうけん途中に
フロウする 液気分帯層で一曲目披露
聴衆は奇妙な生態の木星ビーストら
音響のなんたるかを理解しているっ
ぽい神秘の薄幸の連中だ
ああ メタン雲海に蕩ろけ永がら
此方をみて観劇してくれる親密さよ
忖度とはちがう ご機嫌取りじゃない
もっと切実で わたしたちじしんを
タカミへと貴か揚てくれる力だよ






23/04/24 00:00更新 / OTOMEDA
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