徘徊らのプロソディ



わたしはいま 旅のよすがら
ゆくては島 友のかたわら
なぞるは夢 畔とりの焚び
日おちて雨 灯りの媚び
早あ 流し目返し 身を捩り
ぼくらの進路ゆび誘そう
潮の涙み管覗きたいのです
過去への鳥居拝ぐりたいのです

 

たびじの骨 たれが拾うか
こころの姫 きてよと渇ぞむ
越えてく尾根 還だりて常世
遺した種 いつかめぶくさ
咽お 片ひざつきて 沖き再がる
闇およいでも夜明けある
ゆだねた手紙あなたがよむとき
櫁つけた祝詞ささげたいのです





21/05/03 12:20更新 / OTOMEDA
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