雪 老 旗
ヒトを恋せつけぬ
峻嶽なピイクニ 侠風あびて
ただ一匹鑿み髑髏と
置き飾りにされてそれでもまだ
凛む と鳴りりす直立するフラッグ
国家象顔する代標たる掲揚旗
されど
その旗た肌だはすでに化すれ穢れ
光陰に曝され炙られて爛だれ堕て
レッカシィ、ナヨナヨとしてるが
それでも老皇の矜持と潤厳を棄て
伐れん 閤として下境に威風給もう
瞬きのまにせつなに申とむきなおり
血走ったマナ煌をみ剖らいて 燦。
じこの転換炉をふるおーとさする
さすればぜったいに後悔はしない
空絶の礎根律を柱さえ 大ん橋り
絶動の窟を顕演噴祭する
最早 面なす旗ですらなく
すでに鬼や魍魎の羸彪となって
いようとも
決して譲れないもの 彷彿する
張るかな孤厚の冠 た だ き で 品。
剥げ詩く 靡びき 尊け 延び な 乍 ら
谺のカノンを蘭と弾く
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