棘薊
ぎゃっ イタタタタッ
なんだコレワ
道端あるいてたら激痛手にかんじ
もんどりうち足掻いた
空き地に群生なして待ち構え
つみなき歩行者おそったのは
凶 器 の 草
全身にトゲを巡らす武装ほどこし
まるで鎧の重装騎兵隊のやう
そんなのが幾株も俺を狙う
ゾッ
俺は脅怖と憎しみと復讐心に萌え
そのくさの一部を持ちかえり
図鑑で調べた
トゲアザミ
にっくき敵の名を知った
おのれ
とたんにいつもの妄想がムクムクと
あたまをもたげた
もしもこいつらが総意をもって徒党くんで 人類に歯向かってきたらいったいどうなるの
法螺ぁフィルムも吃驚の一大戦史に?!
ナマミだと危なくしょうもないので
人類軍は降ってくる棘ミサイルはね除けるため
特装器甲スーツ装着して火焔銃で
敵十八鬼将とたたかうのさ
WOOoooo....
その日から棘薊たちは俺の頭から離れなくなり
いつの間にか俺の心の KOIBITO になった
なんちゅう皮肉 敵だと想ったのにな
でもまあいいさね
現実には生身のこいびとまったく現れない
寂しい俺だからね ひひ
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