緑 浴
ひみつのもりの入口で
ふくをぬいで
原生林に険けいっていった
ここは禁域 禁則事項の
がんじがらめ鎖縛の内側
僅かに良識に叛いているという
鳴罪を意識しながら
恍惚の橋航っていった
とりかこむみどろいろ
湧いてくるみどりむし
クロロクロロクルルクルロ
どこからか危え音まで聴こえる
ほぉーほぉー バタバタバタ
もりのしんぴ
しんぴしんぴぴんぴほしぎ
もりの粉 翠雨まで降りだし
粘婆粘婆 寓豬寓豬 散々ね
でもわが一族の信教のおしえは
自然に立脚してるから
もりに棲む蛭や吸血生命達に
自己のカラダのひふや血を
すあせて能えるのは必然の理り
しなない程度にね
引換に摩拿の恩賞貰えるのよ
一寸畏わいけどね
一寸疼たいけどね
緑浴は世界と一体化する深技
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