神経遷移のひみつ
夜になってジンジン傷たみだした
久しぶりに一晩中歯痛に苦しむ
思いきり冷やした清涼飲料を
口に含んで痛さ紛らそうとするが
どうにもなみだが停まらない
森りあがる劣情
隠避なをもいをかかえのたうつ
婬銃みたいなワタシ
ほら 安全装置をはずして
薬莢を取り替えて
トリガアにユビヲかけて
あのほら高く舞うとりにむかって
撃ってごらん
足りない神経系のまつありが
紐解けてまた膿みかわるその行程
執拗な繰り返し
でもこういう機会だからこそ
想うことがある
神経系とは全く奇跡的なもので
ヒドラとか腔腸動物などは
散在神経系というシンプルな
神経伝達系で生をつなぎ
種を伝えて今もしぶとく逞しく
ぶら下がっている だがじつは
役割をはたした神経伝達物質は
酵素によって分解されるか回収
されてその刺激が長く続かない
スィスティムになっている
という話はなにか切つないぜ
神経伝達物質ら(アセチルコリン、
ノルアドレナリン、ドーパミン、
セロトニン)はじわじわ忠実に
その役割を果たし →だから生は
なりたってるのか?
脳のなだめ役といわれるギャバ
(γ-アミノ酪酸)はどこか体内で
過去をかたる大賢者のよう
ぼくらがこのまま活きて意識を
持ち続ける限りかれらの采配は
ぼくらのみらいとうんめいに密接に
結びついている
そうおもうとどこかカタルシス
らしきものをおもいださないか?!
そうやってプレハブで売ってた
いまや擦りきれつくした
化学と生物の合同 教科書に
かたりかけて 転た寝した昼下がり
甦る
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