新しい渚
あたらしい年とともに来た渚
あらたな光芒が
紫雲の涯うから孵れてくる
ざ・ざぁ ざっざぁぁぁ
よせてはかえし
よせてはかえす
その悠久の 裡ちがわに
刻みこまれたぼくたちのあしあと
時と 時世の忙しく過ぎさる痕るし
ふりかえってみればすごく遠くまで
来たよね
きみはおばあさん
自分はびいどろろ ゆうれいさん
いやべつに活きてるきみを
恨んで羨やんでなんかいない
むしろときをかさねてくれた
既成事実に謝意がこみあげるだけ
それにきみはきがつかないけれど
きみのかおの瘡さ蓋たのなかで
いつも一緒なんだぜ
そこ すみごこちいいから
たいようの顔だす渚の 丸るで
ゆたかな博ろさのように尻拡ろがり
無淵だもの
ぼくら2人の係らみあい
はあくはできずとも廃れること
永劫のコトワリに盤がり塵片もなく
ただ 暹びるのを 識んじる
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