晶品
3つ目の目がキミをみつめてる
晶品
それがみっつ配置された眼をもつ
わたしというほうせきだ
宝石
方解石
宝石という呼称とその存在を
おもい描くとき
キミの感情はコドモのころに最初
にふれた夏つかしさのカケラに
くすぐられ 束かの間の恍惚つに
浸ん食くされる
それが晶(トランスルゥズント
ストオオン)の力
ほら キミの瞳孔が覗像き込み
キミの水晶体にわたしが映り富む
わたしの透親のなかにもキミの
しんぢつが
しんぢつが
ふしぎふしぎ ほぉせきと人の関係
ほオ ほォ ほォ ほォ ほォ ほォ
映つ櫛し愛い
さいまつ という鑑みも松明が如く
これまでのゆあみをてらし 写つし
わたしの胃匣を 苛いなむ
積罪は 晶品 のなかで泳よぎ 颯よぎ
禊そぎ
浄よめるしかない
終盤の夜
路頭の水銀灯の底別は最はや
ハク透明に霜てついている
すく と
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