錦敷庭
全国がにしきにおおわれる
今
山水化粧 大隈取り
馥郁と
私のはだかをみせる
露天浴場の天井絵襖額すべてが
朱や黄金 常翠 紺碧と 自然色の
総出演 煌めきステイジ
肉や血管 鎖骨らとがったいする
謳歌巡覧 豪華絢爛
山沢が綾紐と画材と澄みきった水で
日単位の歯庫状にぬりかえられてる
たいようは色素を浮立たせる燈明塔
自然晃がただ熟れしく 懐つかしく
なれなれしくあったかい
せ せ 、としたおんがく
み みで聴こえないのに育鞠 膨らむ
飛沫きのムァンキィダァェーンス!
潰れたかぼちゃはただ棄て置かれる
そんなハザマの境かい目の瞑目
狂いはてた宴会の翌朝は侘びしい
でも濁り球はからになって潔壁に
窓外をつたって囁き降る季節の颪
に いつもものあさつをした
今朝のしめりけに鼻を研ます
ふんすんとぅくつるるつつる
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