満月満願、褪せる惜しむ
穹にポッカリ
うかぶは名月である
すうぇっと
すうぇっと
しょしゅぅは
蜻蛉も蟋蟀もススキもミミ流の兎も
真ん丸のましたでをどるをどる
お遊戯する
ちゃっちゃっちゃらら♪
ちゃっちゃっちゃらら♪
きがつけばナガサメのなか流し目で
ブルーマーとソックスだけになって
くるったように体育してる
かつてのキミたち
トビチリ フリマク しづく雫 (ツクツク
しづかに廃寺の影(むこう)にしづみ
おもいでたる小池の底でうづもれる
そのうえにひた向きに飾なっていく
やさしい枯れ葉のカケブトン
ながさめあけたあとの木洩れ日に
愛撫されなかば醒めて瞼ひらいて
みあげると
睫毛伏せみおろすキミの糸目笑がお
庭でアサガオの花房ようやく落ちた
このなつはもうにどと
還どらない
くりかへさづに萎ぼんでいく向けの
ぼくのこの生(いしき)
あほれる涙だといっしょに
観れぬ未來のために時に吸わせよう
ぢっくりとりゅっくりと
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