シェプティェンベル スプラッシュ
九月のあめは
とてもやさしい
まなつの照りつけたたいようの熱に
焼かれ 虐められ 荒れたココロの
ホテリをほどよく クールな軽口で
醒ましてくれる慈雨
まるでガラスブロックを
通過させてやわらげた
光のよう
九月のかれは
とてもおおらか
よぞらに弧をえがくまんげつの朧ろ
籠もり 閉じかけた 大嘘つきの
迷いをみすかし でっかい虹瘡さで
つつんで撫でる父
ブルーの岩山地帯に
燦然と舘ち含くらみて
途く手照らす
ぼくはあめの姉妹たちに謎ぞられ
湿めされ
また あまたかく
みらいを指針しめす親の煌やきに
抱擁されてただ揺れゆる
秋ぐちの芒すきである
しかも
ぼくの存在が 演目が
視えない風舌達の実証の
切欠になっていることが 誇らしい
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