なまっしゅら!!




この時季になれば思い出させる

おおくの命が巻き噛まれて

遺志なわれたこのくにの修羅

閃光イッパツとそれにくっつく

熱波熱線で唐突に自分の体が

ぐあっと燃え上がり がはっと

焔につつまれるじぶんを感じるが

じつはさほど熱いとか明確な

苦痛を認識する閑もなかった事実

きがつくと一生が一巻の終わりを

告げていた 燃えた骸にかわってた

ただ自分だったものの頭部だった

ところにぱかっとできあがった

対がいの眼窩の真っ黒さだけが

その暗黒だけがグロくて

底無し知れなくて怖くなった

そのような6日から15日までの

鎮魂通り(ブルヴァド)をことしも

ゆっくりとふっくり歩いて ゆるく









22/08/04 05:29更新 / OTOMEDA
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