六月の短冊に惜つき泪もい
六月も幕間いだが
まいとし
六月の鎌倉市は格別だ
切通を跨ぎつつ
源氏や梶原、北条、大庭などの
士ののふたちの絡み合った柵がらみ
耽けりつつ
アジサイたちの湿った宴に
揉まれ池底に溜まっていく
ああそろそろ短冊も 星しいと
テ 元の硬いスマホを短冊に準ぞらえ
貴な方たちへのメール便の詩踏み
滴たためる ここ
いちねんのおり返へし
彫り返し
短冊を顆ぶしてこさえて
星の河へと 噺なし 昇げる
折りがみ
へいわへとつながって悠なつ
10000羽の折り鶴るら ら
ららら〜♪ ♪
鎌倉から ひろしまへと
あの うくらいなへも……
どこまでも
どこまでも
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