余晃
まえのほしの甘光が
このじだいにも少し遺ってるよ
ほらっ みてご覧
こんなに 郷里からはなれて
はるか遠い魄ま敷きだけに
果 っ たのに
またあなたと逢えた
死んだ おかあさん
自分もこのおん襤褸になった
躯袋を惜しげもなく棄てたら
おもったより気楽に逅えるんだね
ほら 贋ものの街角の姿の蔭で
もっとさきに死んだ父さんも
少年のかっこうで手をふってる
ようやくぼくもこっちの領域に
辿り着いた
鰓らばれたけっかなんだ
あぁ シ なんてゼンゼン
怖いことじゃなかったんだ
ただ未体験でただ夢混の界面下に
雫づんで游ぅく
だけだったんだ
あはははは
これが ぼくの 閉じたけど閃らいた
一惷
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