その額縁に籠めたる球もい


スクエアの図形に画まれた平面
虹現

そこでは彩つろが滲じみ いつも
泣いているのが道理 それが法則

切り取られた 裡 は異なる織域だ

幾層にも 幾重にも 事象と位相が
織り畳たまれ 編み組み積み込まれ
連鎖し 短絡し 循環し 回遊し
走査されている 精析されている
そんな悉とごとくが 一方向への
時系経過も拘わりなく離着集散を
繰り返す千夜万夜 恒沙河の畔とり
時封の筒峡いを颯爽と滑りぬける
琴凜 斎なみのうち返す際に寄せる
銀のすなのつみに苛なまれながら
ダィヤモンドゥのスナゥの浄化を
猜たがいもなく 承けたまはる
すなおなるこころ沖きは
満ちて 洋ろがってゆく
沈づかなる 雪の業ゅらがおおう


なみしぶきは唯だたわわと天音く
谺だま嵩さねる






22/06/13 04:18更新 / OTOMEDA
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