さらりと霞



さらりと霞すみ 朧ぼろにとけて

わすれ浚られる そんな終幕がいいな

拐らわれて 晒らされて

囁やくように粉な冱なに砕けてゆく

そのやさしさ 飾らぬ芯念 気高さ

匂ほってくるような貴賓んが

とてもいとほしくなつかしい

甘れるまえほぎゃあほぎゃあと

卵膜の裡ちがわからいつからか

みていたアブク埋まるる夢ぅけい

よちよ コユビのさきでなぞって

cocoloレンズのぬ曇もり拭ぐって

蜘蛛のこ散らしてはっはぁはらは

むこうのハレマ空かしてみよおよ

ぬいたようにすぽん と

掬くうべきみらいみえてくる宿ず



22/05/11 07:11更新 / OTOMEDA
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