ミルクとシルクの鎖平



シルクとピアノ

かぜに葵おられゆらぐ欄干

凛間んで柩とびとは呆然と慄える

きがつくと闇と衣の鍵盤のうえで

おせろをしている沈黙の私たち

わきにはまけたほうの胸に

起つはずの太刀と脇差しが聳える

ああこのふたつの椀丘の間に

刺さったら厭だな 敗けられない勝負

寄せなきゃ 畳たまなきゃ

腺が針り叫ぶ 腱がひ鳴いあげてる

【 ひめーいひめーい 】

置かれる夜邸の某碑銘まで瞼の裏に

滲んでくる

なんとゆう断末魔のとだえない

連続憮踊なんだ

一羽一眠の園のシグサノナカニ

ミルクとシルクが連鎖し錯綜して

トルク(回天力)を鬼澱して

熱積み暫てきに加速していく


宇宙の息きまで



そのすけいる丸で



阿僧祇無量大数敵(一〇の六八乗)


されど 裸(そのみ)はひたすら丸の内
されど 裸(そのみ)はひたすら丸の内






22/04/24 07:55更新 / OTOMEDA
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