ツミキミキ
私の名前は 津実木三幾
私はうんと昔にしんだご先祖が
どうしてこんな縁起のよくない
苗字にしたのだか知らない しかし
生まれたときから両親のせいで罪を
着せられてる感覚が拭ぐえずそれが
物心ついてから私のトラウマだった
まあ被害妄想かもしれないけれどね
そんなずっと孤立しがちだった私に
も親友と呼べる数少ない人ができた
『帝(みかど)!』
『三幾!』
お互いにシタの名で呼び合う仲だ
ふたりは大学で知り合ってから
近づいて雪 やがて一矢纏わぬスガタ
曝しあって同禽するようにまでに
なって それはとても自然なことの
ようにおもえた
あるひ めちゃめちゃに喧嘩した
『私はね 両親のせいで名前と一緒
に一生罪を背負い続けて生きなきゃ
ならないのよ!それがどんなに苦し
いんだかあなたになんかわかりっこ
ないんだから!』
『あたしだって町長の独り娘に
組み立てられて帝なんて偉そう
な名前つけられてどんな思いで
生きてきたか理解しようとしない
じゃない!プレッシャーで潰され
そうなのは貴女だけではないの!』
私達は スッポンポンのまま
ベッドルームでキャットファイト
しあって 全身血だらけ傷だらけ
観るも悲惨な格好になってしまった
だけどそうやって 傷とともに絆が
接よまった 完全に理解しあった
私達は所詮似た者同士だったのだ
それ以来 帝は私にとって
たったひとつの 『赦るし』になった
私達は男性と所帯を持とうとせずに
フタリだけで平成令和を活きてきて
とても仲の良いおばあちゃんたちに
今は なった
これはそんなツミキミキと皇誼 帝
ふたりきりのものがたりである
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