みじろぎ




ぼくの旁できみの裸がみじろぎする

なにか脅威に駆られたのかい
いったいなにに怯えているんだね
ぼくにはわからないよ
こんなにもちかくにいるのに
きみの心に巣食う脅迫観念
肌と肌とを介してきみの核
エッセンスに不躾に障わる
きみはみたびむぼお秒に
みお捩ぢる そのさま蛞蝓のおよ
塩をふられて潮に苛まれて悶絶し
きみの瞳は涙までながしている
ごめんくるしかったかい?
もうめをとじていいよ
あかちゃんのごとく車って
ぼくの背中を褥に永劫の油萠
みながらシナモンになっていい
これできみとぼくはいっしょに
はだかとはだかが蕩けて雑りあい
一念のすうぷの屡溟になる
ぼくときみきみとぼく
ぼみきとくみくきぼと
きみみみみみみ
きししししししし
さいごにはどこまでも冥く傾斜する




海面だけみえる

すしすしすすと
小雨だけ 降りしきっている
なのに もう五みしくない
ぼくときみは一緒にたゆたいながら
一瞬をとこし映にたばね合せながら
どこまでもどこまでも遊がれていく


黄昏れて攪拌され泡わだってゆく

ふかびあそびたのしんでく



これがふたりの荘厳







22/09/05 23:26更新 / OTOMEDA
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