シャド
ぼくはシャド
生前はそうよばれてたネコの霊だ
ニャア !
生れたときはシャドウとかっこよく
なつけられたが
ものぐさのオジイチャンはそのうち
シャドシャドというようになった
なしくずしてきにぼくはシャドだ!
ニャア !
ある夜オジイチャン動かなくなった
へんな咳コンコンしてたけど
もしやニンゲンのあいだでカンセン
バクハツしてたってゆーころなって
やつのせい?!
大変だ!
早くひゃくとーばんにしらせなきゃ
しかしオジイチャンめぼくがそとに
でたとしらなかったらしく
闔しめたままいしき跳んじゃった
みたいだ
あけてよ!ねえ あけてよ!
あ そうか だれかきんじょのひとに
しらせたほうが早いのかも
そう思いついた途端動けなくなった
だめだ ぼくまで動けなくなっっちや
オジイチャンが大変
大事件なんだよう
ほらうごけうごけっ ぼくのカラダー
うごけっ うごけっ うごっ
気がつくとぼくはおばけっ
猫のおばけ
はっとよこをみると
オジイチャンのたましいも
ならんでいっしょにそらへ
騰がってた
よかった!
これからはいつもいっしょだね
オジイチャン
TOP