喩炊いのように溶けてコクーンに なる



ここは墓地

マイケルは趺を踏み入れ傾しげる

なんの?

きえていった作品たちの墓だよ

だれのこころにも遺こらず

何のあしあとも疵も印るさずに

氷おり濾して逝ってしまった

ただながめられただけで

一瞥の末 退場し戻ってこれない

皮わいそうなかれら

その作品たちをよくきゅうのあまり

膿だす著作者逹にも罪忌が迷い憑く

かわいそうかわいそう

かわいそうなのはその親の責

責められて辱ぢられてあなたは

どうする?

クリエーターの尊厳で

枯らの盾となり護って頬られるの?

マイケルは墓悲鳴のまえで膝をつき

泪をぬぐいだした

ボクは詩人になんかならない

小説家にもならない 生まれでてきて

すぐすてさられるだけの作品たちに

申し別けがたたないから

グラスゴウは少年を見下し預言する

いやきみはきっと著作の街道を暹む

この渉しの詩人の血が薙れてるから

ほら もういちどみてごらん

令岸にとけていった作品たちの

聲えも律ともしない菩悲鳴を

そこは墓場でコクーンのように

映えて茂げって農載りを提げてるよ

ほら 毛ばだったその素肌撫てあげて

ふるえてるその心臓 諾締めてあげて


ぎゅっ とね ?





22/02/02 06:52更新 / OTOMEDA
作者メッセージを読む
いいね!感想

TOP


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c