シュライン
shurine
痛切の 伽藍
永劫とみまごう沈黙
…………いと涼やかなり
霞棚引く浮世曼荼羅絵の麓もと
ちりめんの雛な霰られが踴どり
幾層もの木星的気層のたゆまに
神威留どまる そが目に見ゆる
そは大地と植生の意思の代弁か
祖霊らの残留電気的エネジーか
現し世の物理法則にあいたいし
ある一定の派生濤ゆうする
ネ申 す処は流すらぎ
摘み因果がつもりて帯臥をなし
平準の都額ろ内にとことわに佇む
斜すかいの門 端目で睨みて
嗣ぐる歴相に犇むと 響と弾かせ
掌を啓ろげ形振りを棄却し 侭
抜けまほしき人の殻の活ち条じ哉な
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