来る世を嗤う



くるくる啜る回転体とともに

来迎がきた 放たれる黄金だ

放射状の繊維が俺を歓迎している

社が待っている だから詣でる

仏陀の模型に対面する

僅かばかりの畏敬を示す それで充分

不敬という勿れ 忙しいんだ

一年のさいしょ位と一々理由づける

ガサツで大雑把だがこれも年始の姿

親を家族を喪ってから歳の跨ぎ方は

ドンドン変わっていく

あんたたちにもしだいにわかる

傲慢とともに世界が終局へと

追い詰められていく感覚を

正月は決して特殊じゃないんだ

自分が虜ながれた十字架のたつ

時計台のハグルマが一秒毎つに

擦れる度に首に掛けられた縄に

イチミリ壹_つつ絞められていく

そんな死の前のニワトリの感じ

としはじめはそんな理由で

最近いつもゆううつが纏つわりつく

細菌たちもそんな事情一向に

理解しないコロナ レニアム

我関せぬ彫像たちだけが

わが身のナイブを透け抜けてく

非常口みえぬコロナイラ通り

イライラ不確定係数の高さに

おもあづ逆ゃくギレ 癇癪玉

それのなにが悪いと開き直り

萎えたこころを騙まし騙まして

上べだけのニヒリズム乗っかって

上目遣いで理りを見上げ睨めつけ

些細な動揺を紛らしつつ 貴嗤らい

更に便乗して孔から臭い粘液をだし

きみといつしか混和してしまう幸せ





22/01/06 07:54更新 / OTOMEDA
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