来る世を嗤う
くるくる啜る回転体とともに
来迎がきた 放たれる黄金だ
放射状の繊維が俺を歓迎している
社が待っている だから詣でる
仏陀の模型に対面する
僅かばかりの畏敬を示す それで充分
不敬という勿れ 忙しいんだ
一年のさいしょ位と一々理由づける
ガサツで大雑把だがこれも年始の姿
親を家族を喪ってから歳の跨ぎ方は
ドンドン変わっていく
あんたたちにもしだいにわかる
傲慢とともに世界が終局へと
追い詰められていく感覚を
正月は決して特殊じゃないんだ
自分が虜ながれた十字架のたつ
時計台のハグルマが一秒毎つに
擦れる度に首に掛けられた縄に
イチミリ壹_つつ絞められていく
そんな死の前のニワトリの感じ
としはじめはそんな理由で
最近いつもゆううつが纏つわりつく
細菌たちもそんな事情一向に
理解しないコロナ レニアム
我関せぬ彫像たちだけが
わが身のナイブを透け抜けてく
非常口みえぬコロナイラ通り
イライラ不確定係数の高さに
おもあづ逆ゃくギレ 癇癪玉
それのなにが悪いと開き直り
萎えたこころを騙まし騙まして
上べだけのニヒリズム乗っかって
上目遣いで理りを見上げ睨めつけ
些細な動揺を紛らしつつ 貴嗤らい
更に便乗して孔から臭い粘液をだし
きみといつしか混和してしまう幸せ
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