蜜柑んぢむくろ
冬場に恋しくなるお袋ろ ミカン袋
オレンジいろの革わムキムキ骸くと
露らわれる丸いウチウ
オレンジいろ 橙色惑星
どでん
ふるうつジュピター
南岸に伝ううみぞい するうる
陽当たりしゃめんはどこも蜜柑畠
みかんみかんみかんちゃんねる
こんころころりところがってって
おっかけてゆくとうわっとっと
肥溜めにボちゃん ぐあぁっ
も もったいない もう食べられない
悶えるが 後の祭りの憐れ腐敗蜜柑
それでもまあね
冬のミカンは太陽のやう
さながら姉さん ふゆのひので
つつまれたなかではぷるぷるな
かわいらしい蜜柑袋の子たち
みずみず粒々震えてる さむいの?
ううんだいじょうぶ
柑橘るいはほんらい酸っぱい
あまくない 甘いのは贋物 偽蜜柑
ちょこあまっだるいよりすっぱい
スパイのほうがミュステリオスだね
スパイスに漬けたおれんじ菓子
冬晴れはそう ミカンが妄想の格
はだかにしてったその中心には
小袋たちに周こまれたスクイェア
ぷらーさがひろばとなって待つ
リンゴよりも 葡萄よりも
みかん愛して病まないキミを
蜜柑粒たちが心臓のように
きょうも心房内で脈打ち乍がら
迎かえる 舌 潤おす
オレンジサンタコスできゅっと
抱き締めてもらえる しゅえっと
そんなコロナ和二年妄想納めです
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