ラズリ








宇宙のどこかにある鉱石採掘惑星

ラズリ

そこへ降り立つとなにもかもが藍

そこで蠢めく採掘士たちは

生活物資のすべてを掘った藍の

石くれで購い 藍で払う

二百年その坑で代々働いている

一族は皮膚も藍に染まり髪の

色素は抜け白目だった部分は

銀の粒が混ざり 鈍いトルマリン

カラーを雛なつ

ここの産物の石くれ共は銀伽の

どこかで宝飾用に加工され

貴婦人の胸やおでこを飾る

希金類として散らばっていく

じつは彼れらは無機生命だ

何十年もじっと耐えたあと

ぷいにい 動き出し

繁殖してその星の生態系を

乗っ取っているのである

それが惑星大いづ無機晶星生命

ラズリの 種の系統の続けかた

進化の先端の理屈なのだ

身に付けていた貴婦人がたは そう

いつの間にやらしらずにかれらの

栄養分になってるんだよ

そこのオバさまがた ねぇ

欲と命 どっちがだぃじなの??














22/09/02 07:16更新 / OTOMEDA
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