路すぢに手 さし伸べ
蓋宇
連泡
鎖 クリスカエス りんく
ああ
跳びたい
真空の座標が待っている
ラウンドボロックの格壁象形が
僕のゆくてに聳ち裸だかり
漱ぐべき終焉星雲を
指し示している
べつに宇宙ビイクルはいらない
海馬の綿密ニ値情報と組み込む
空局性電位光刻構造スピラアレ
とそれを保存維持制御する
量子プロコンプデバイスあれば
それで充当なのだ
フローティングフォートレス
フローズンホログラム
エヴァーラスティングプログラム
そらに靄えた巨匠が愛した
億年都邑がまってる
エントロピィのくちゆく
真閻のなかに浮かびあがる
虹煌翳のひとの営みの残り香
最期のまたたきみせる
ネオン水銀飾のかがやき
やがてその最期のひとつもまた
閉えて結った
暗転
さびしい
なにもかも錆びてしまって
もはやとりかえしがつかない
なにひとつ なにひとつも
趾は星滅までの永い永い永い永い
余生だけ 気の遠くなる衰亡紀
風だけが吹いているのは変らない
まだここには大気があるんだ
唯それだけが慰ぐさめ
覚えているもののもういない
伝承の名残雪ひとひら
それだけでじぶんあざむき
完結した感傷に浸かって
風化していくこれからの
永劫の無駄な時を癒いやせる
深淵の声のない拷問に堪えられる
ひとり遺こされることは何という
無惨な罰を背負ったことだろう
先に早逝できた人たちは何という
慈悲と祝福を受けたことだろう
いきて妄掻いて悶えてのたうって
眉間に月き刺さる皺に頸絞られる
ただの苦衷 ぢごくそのものという
それでもめざしたい
すべての断面ワリの本源へと
ネ申 =木亥 がいる故ら
銀河泉
宇次元 凡べて
堕宙恒臓の系らみあいのびゆく
晴るかさきに それはたどりつく
もっともさいしょの意称と讃美歌
を待つ希少
ほころびの醸なでる豊たかな微笑
いますぐ弄じくりたくて
Lる 誉鞠
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