夢め儚てた慈涙海




つかれはてた重機

もうすっかり用済みのマシン

おまえのことだ

貴様のことだ

もう つかれた

これくらいいきれば充分だろう?

なあ 相当がんばってきたのだろう?

もうにんむ完結しても 構わないよな

と 荒れた肌が 錆びた屑態が物言わず

裂けむでる

閑すかに しんでるようにみえるのに

鐵びかりは未だ稲光を放ってるのだ

朕には意地と面目がある

至高な矜持は骸袋からはなれず

寿命全うした末と迄でも遺輩の容器

晃からせつづけるのだ

伝承として金字塔を都筑るのだ

此よいもおまえを濡らす

天の泪みだがおまえを

つぎの象限へと流がしてゆく



むくろは只だ 侭まに



游酔いでいく



能導的に
饕夢的に






21/10/14 07:08更新 / OTOMEDA
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