− 籠絡 − 朗報 − 垂雲 − 春臥 −



か ん さ ん と

渇わいたこころがもとめる
ひ と つ ぶ の
せ め て も の

せ め ても の
朗報が欲しい
朗報が欲しい
朗報があればチョッピリ元気がでる
旧年は不吉報ばっかり相次いだ
連綿連鎖のように
数珠紐編ミのように
わるい事事が因果でもって紡むがれて
引き寄せられてきた
享年にならなかっただけまだ救われる
マシだが
少なくともそう 想も え た
自分の肢をぢごくの方向へ引張る重力さ
だから実音にならない咆哮ばかり
滓スれた咽喉の底から空裸振り
這いつくばって伏したマンマ 乾 ら 拭 き
だからウキウキ楽しくなる
微香さす未来図泉が垣間見える
情報の芽がとても稀少
その種にぇ籾んみを養だて福くら増して
おおきくしていくのはキミであり僕
ふゆのあいだに肥やしを懸命に急ぎ稼ぎ
潤るおいを絶えずそそいで
雲掴かむような報を現実の自分史の
一部にくわえるのだ
ヒト は ユメ を カテ に爪起い飢餓期も
偲んで凌いで意思を保ないでいける
イクジという旗の竿を柄かんで
あばれて痘痕の月面をウォークするよう
にキミも僕も
オブス ティ ナシイ ウォウ カー





25/01/05 04:33更新 / OTOMEDA
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