霜 映
風ざ下もに
樹ゅき抜けてくる霜風
冬絵の銀糸銀晶銀額
乱う欠けら鱗粉
ここがいつも起点なのだ
希(ゆ)めのいつも産まれるばしょ
ここから夏つの松つをみあげ
潮おの満ちを煽おぐ
碧おる
羽織る
そんないちねんの倣らいが
また執拗にくりかえされる
何処かの者れかに必要とされてるのか?
そしていつか絶える
死んで価値を逸する
関係なくなりどうでもよくなる
感知外野外のことごと
それが予見されるからさいしょに
ちょっとだけチャンスを作って
みみをかたむけてみようよ
霜らの慄なでるコヱ
しゃりしゃりしゃりという
超低音端域の奏と
しゃしゃりシャシャリンデールゆう
冬の訴求
さむいからさむいからさむいからさむい
からさむいからさむいから
まだゆうまふぁゆう
さむさサムサさむさサムサさむさサムサ
さみしいからだから
いちねんのはじまりも一巻んのお仕舞も
ここにいてよねえ
傍ばにいて
そこのあなたのほほとてのひらの
ぬくもりをひだまりのようにまるくして
まあるくるくる く
わたしを温つみこんで
禁こ み こんでください
つらかったカコに敗けないように
令てついた氷籠のなかに
TOP