厭きるまでメドレー



マッカダナ マッカダナ

追憶のはるかかなたから聴えてきて

死んだ親のいる側わへと手招きする
旋律のカズカズ

そうだとも


秋の童謡はどこまで降っても優しい

慈しましい




『まっか な頬っぺたの キミトボク』

とおくでエコオする 震えてる るる

とり合う てとて
とりたちも並んで羽ばたく



ダレカサンガ ダレカサンガ ダーレカ
サンが ・・・ ∞


紅と黄の色溜まりがゆったりと流れる

『すましたお耳にかすかに響く』

里のうしろの山川はさながら

原色を散りばめ控えた絵の具板だ

『待つを彩る楓や蔦は山の麓の裾模様』


都市で生まれ長じたきみたちすらも

どこか卵の底が原風景に薬すぐられ

こそばゆくなるはづなんだ

それが郷(ふるさと)の旋律


『クスクスクス』

イマサラダヨ との聲がどこからか
鋭る




『おあれて視たのわあいつのひか』


かぁかぁかぁ かぁ

藁葺きやね
あかごをおぶったばあちゃん

条ダから柿のみもいでかぶりつく

堕ちた銀杏のは 瀬を滑り消ゆ
ゆきのきせつはまだ とおい



さいごに
このいっ節 ね


『しいずかぁな しぃずかな』





どうです秋のみずのないしゃうあぁ







21/09/07 09:24更新 / OTOMEDA
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