グリーン アーチ


こういうひえきった夜半に
夜叉なるじぶんはあえてだかこそ
夏希のきおくを反芻する
貴環のグリーン


なんどもなんども閉じた海馬のなかを
ぐりぐるくるくりと滑る配列
幻聴となって蟲等の楽園の羽音が流れ
鳥宝のさへずりがラピスラズリの
和音と局もなって谺騙まする
わんわんわんという重複摺れる木霊ん
樹精網回に服とわれ地天を転ごかす
......................
......................
すべからくは冬繭の窟つ螺に
響映き幻わす巧病なトリックトラップ
舎えの蓋外は氷潮の脹令らむ象銘辭
そは麗すくしく霊つかしい
懐つのメモ篇遺と此季の目過実聖道
この
双極の対象がじぶんの閃もちを
調律する微になる敏覧になる
あの
翠碧の鮮烈のなかに
還りたいと逸やる焦もち
それが己の怠惰を恒ね鞭ち打ち
醒んすぱいやしつづける原動機
ゼニェレイターとなっている
緑飾す半球堂






24/12/20 04:43更新 / OTOMEDA
作者メッセージを読む
いいね!感想

TOP


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c