仮 宿 湯 和 燗、 ぽぅっ〜〜 フ ッ
たった25分の短夢を日昇後の
日ま裡でみていても
妙な違和感ばかり感じていた
私はそのエピソードのヒロインですら
なくただのモブガール
性別や年齢設定すらまともじゃない
ゆめなんていい加減
その転り回ろげらる群像イメージの
なかで私は常冬に余所者
ここにいてよい筈の者じゃないと
問われ続ける
そんなこと言われてもそのときの
私はそこが夢だという自覚すら
持たないし
だから夢ってどこまでもいいかげん
ナイトメアでないだけま騙ましね
風呂場で男湯と女湯が通路つづきに
なっていてとうとつに踏み込んだり
トイレが突如用いてる時に逆瘡さに
なって大空のなかに放り出されてたり
妙にある精密冥利な生活感すら憎い
やっぱりこれらも覚醒時に抱く無意
識の産物?と後で思惟にのめる
ああ気がつくと湯艦ねで旅をしていた
donburico donburico
今真に掛った柱時計はタックタックと
ちゃっくちゃっくと秒を刻み続けてる
ソレ以外の静寂がなんて気味のわるさ
すっかりのぼせ上がって起てなかった
蹌踉めきながらWCにはいり
胎のだすものだせばすこし楽になった
黄色く塗られた黄泉への縁ちその切な
私にもちょっとぐらい視えた
大丈夫まだ意識は此処から抜けてない
地と床に血の鎖で縫い籠められている
風呂寝はやはりデンジャラス
うたたうたたとあのよなよのよの回廊
まよいんこ!でもどってこれなくなる
もしそうなる夜管んすらあれば
電灯はちゃんとswitch offね
ぷつっ pu ちッ
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