令話蔵書庫の中から
昭和も大正もいまや
令蔵庫の冷凍室のなか
なつかしさはぜんぶ
丁重に封印封緘されている
折り畳タまれてむこう側に
回わらないと回わさないと
閲覧し感傷に浸るのすらむずかしい
そんな気がする
なんともむず痒ゆいかんじ
遣る瀬無さ 半ん端ない
振り返れば廻残間に挟残まった
平成の時空軸帯び永はウツツノヨウ
ツカノマのヨカジダイに映ってきた
その分ん _~令奇~_ の冷ゑ込みが
ナマミ にきつい痛覚すら友 なう
ひえこめばひえこむほど
昭和大正明治の固化氷美彫像化と
幕府期以前 の黴 木乃伊腐敗化が
イチジル しく剥げしく
虚 つる
響えってくる 粉の身に
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