ヒドゥン ミー
あなたとわたしは同じ身体のオモテウラ
オモテのあなたはモテてモテてモテモテ
誰からもチヤホヤされる大人気者
ウラのわたしはひとの心に疼づくK翳
あなたの引立て役でその運命呪いながら
いつでも自己の配役を詛ろい光りを羨む
ウシロマエならまだまし まだ救くわれる
が、あなたとはひっ繰返ると入替るので
互いの意思疎通ないし性格も相容れない
敵だっ 敵!
だけどゆいつ嬉しいのは
うまく両方が対の形になっていること
裏と表巧く嵌って調合の完成形になれる
いやわたしがいるからあなたは耀が焼く
わたしを足蹴にし踏台の更に下に敷いて
わたしの醜い泥三昧があなたを姫にする
姫前の餌で堆肥 どこまでも犠牲のわたし
名は残らなくてもわたしがいなければ
あなたのその後は無かった といつまでも
あなたの記憶の消えぬ疵どぅとなって
引っ掛かったままあなたの背ろメタさを
やみのかなたからひ ぱり つづけて
あなたの皺がふえていくの装うできれば
それでわたしはいい
消えられる 満悦したまま
いちどきりのにどはない人生という
余興 娯楽に方を付けて句切を挿れて
このまま溶け 逝く のを感じていられる
オモテアナタに祭つ未来の破滅を重描き
筒がら
断末魔のその至福の 秒 瞬 まで
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