膝枕クラ 腹枕クラ
ぼくが腹巻きの代わりになって
きみのヘソをお畳ためてあげる
そういってきみのおなかうえに
むぼうびな首う部を横こたえた
すると聞こえてきた鼓動音??
どっきんどっきんどっきどっき
いや胃腸管のなかを食べられた
食材が化学変化して組まれた
分子が解かれて変容していく気配?
オナカの綿のしんぴの音色がするね と
ぼくがそれを言葉に直して口ずさむ と
きみは キモイ といってぼくの頬を
おもいきりはたいた
「イタイ」
どうして?どうして??
なぜなのなぜなの
そうか腹枕のうちいちってきみが
ぼくを擁護する位置関係ではなくて
ぼくの頭部や脳をきみが思うがまま
調理できるきみの鍋の中炊飯器の中
檻の中だったんだ
ぼくはきみに囚えられ生涯きみの
感情の差配と機微にふりまわされ
一方通行な支配をうけるのだろう
一方の膝枕は接地部分が狭くて陵コ谷コ
してるので更に開放感や癒されからは
遠おくなる
やはりぼくは肌磁枕じゃなくもちもちな
マシュマロラウンド(布地枕)くんたちに
囲さまれ明確な彼我の境や差異を忘れた
一時的忘却の朦朧睡眠層のなかに
どこまでもモグってでてこなくなって
いるよう なりたいな
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