相対化の情景
ひとの自意識は基本主体
俯瞰して鳥瞰して自己を取り囲んでる
状況環境を精析できないものだ
だから相対化の過程が重要になる
第三者として自己の思行を痛烈に批判
糾弾してみる 罵しる まるで街を
すぽんと拔け 洋き野にじゆうに跳び出し
たかのように 二重にダブるわたしボク
ドッペルゲンゲルなソックリさんどうぞ
おいで下さい ようおいでになられました
右手をかざすとあちらも左手かざします
そうやって凉しく澄ましている
ふたごの片割れ ジェミニン!
わたしは自己の憲兵だ
事故がおきてからじゃ遅いんだ
相対化スレさえせば
何をするのが一体か最短か
自動で浮き出てくる炙り出しの仕組で
必要なものだけ縁り別けられ
遺 コ せる (何か自分在た証残したいから)
自らの軍師となって施策対策軍略 練 り
道筋編み網りめぐらせ的確指示
合理的真摯的律義信憑本髄追求
成功団円へのショートカット
失敗可能性の極力防除
粘密に 麺 ん 網 う と精緻な理知研いで
征くべきコースつくり積んで重さねて
召さし 頂点に局限大ちかづく積分計算
ある瞬間ごとの変位を整理総括して
総体量を包括俯瞰すること
たとえ途上で往き斃れ絶えても終っても
暗転直前まで到達を信奉しつづける巌根
それが振り蹴ってみていじらしいと
おもえること ある視点での成功到達果
つきでた杭がなくハテのせかいまで
み澄かせる頂でだけ体験できる景色
「あっ、おかあさん。来て来て視て!
ほら。ここに居る死体、ほほ笑んで
眼を明けてぼくを視てるよ」
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