いちばん怖いのは目を叛け続けること






またくるね ぴかのウィークデー


猛暑のなか さらにそれ以上の

何千度という灼熱風に

瞬きのうちにボディー焼かれて

なにがなんだかわからぬうちに

まず目をやられ

うでが髪がほほがふくが

焔となって爛れていって

きがつくと魂魄となった

ひととしてのそんざいが

喪えてしまっていた

image 想像してごらんよ

ホンモノのジゴク

八月のあたまだけはさ

コロナジェネレーションには

予想もできないような過酷な

理不尽がつづいたんだ

いついつ終る期待してその日を

楽しみにして待つそういう

自由すらゆるされなかったんだ

そういういみでだけ

今と似ているね あうあうあが

黙祷してもきみたちの脳裡は

アイツとの逢瀬とのことばかり

別段それが罪ってワケじゃない

なでならあの罅々きえた彼らも

きみらと同じだったろうから

もえてきえてウヤムヤになる

寸前まで楽しい逢瀬めぐらして

いたかもしれないんだもの

だからたまに祭に浮かれるのも

罪でもなんでもないけれど

せめて地獄をそうぞうし

消え失せた一人一人のアバター

となって最底辺の非日常を

追体験する一日とか未来種族

にはひつようだとおもうな

しんだきになって転生して

いまはやりのチートキャラ瓜し

ore sugeeee とばかりに

無双してイイキブンになるのも

別にけっして罪ではないけれど

想像してみようと考えようとも

しない傲慢がきみらの今の罪だ





21/08/02 14:40更新 / OTOMEDA
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