虚つり替わりの反傷




シーズン またうつりかわりの季節
リーズン だから私の心はまた虚ろ
プリズン 自分で自分の心を監禁し
ホライズン 獄で逆にみえてくる彼方

アジサイとアサガオが並んで絡んで
なかよくよりそっているのをみると
ああ もうそういう季節なのだと
おもいだす
初夏 夏の入り口 開きかけの扉
いつか視ていた青いそら

サマー もうひらくいまひらく
ひらくひらくひらく
ラダー そのさきの時代への梯
のぼるのぼるのぼる
カラー モノクロだった世界が
そまるそまるそまる
サワー きみと海辺のテラスで
とけるとけるとろけていく
どこまでも

さあ きみにももう視えたかい?
これが扉 ここが入り口
夏の植生がぼくらを招いている
アジサイたちがまた来年ねと
手を振っている頭を振っている

コオズン だから橋しりだそう
しあわせの季節写真はまだ
視えないし手もとどかないけど

ぼくらには自由にイメージする
才覚がある なによりも尊く
手放してはいけないものだ




21/07/02 07:41更新 / OTOMEDA
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