柏 葉 アジサイ
季節柄あじさいが引っ張り蛸だが
〔それを旬という〕
今夜の種たはときどき見掛ける
変ンなあじさいの お 放 な 詩
かしわばあじさい という野郎共で
おなじみのひょうきんでかわゆい
まん鞠ぼーづ明玉ではなく
円錐形した花弁萼の集合体が
どでんと横倒し
その先端は一様になにかを指し示し
揃ってツッパッテイルかのように
ヨコナガ小生意気
でも指向性を示したコイツラは
凡庸アジサイにくらべて
真摯で緊張感もち必死な感じ
なんだかかっこいいぜ
下でなく上を向いてりゃ
もっと人気出たろうけど
〔涙がこぼれないように♪〕
あたりまえのあじさいを
あたりまえに愛でるのも
しごく今はあたりまえで
流暢で都や微だけど
〔にぢんだ星をかぞえて♪〕
たまにはなまいきざかり。なあ
いつらも思い出してやってくれ
せめてロクガツの泣きたくなる
よなドンより穹の傘たでだけは
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