柏 葉 アジサイ


季節柄あじさいが引っ張り蛸だが
       〔それを旬という〕
今夜の種たはときどき見掛ける
変ンなあじさいの お 放 な 詩

  

かしわばあじさい という野郎共で
おなじみのひょうきんでかわゆい
まん鞠ぼーづ明玉ではなく
円錐形した花弁萼の集合体が
どでんと横倒し
その先端は一様になにかを指し示し
揃ってツッパッテイルかのように
ヨコナガ小生意気
でも指向性を示したコイツラは
凡庸アジサイにくらべて
真摯で緊張感もち必死な感じ
なんだかかっこいいぜ
下でなく上を向いてりゃ
もっと人気出たろうけど

〔涙がこぼれないように♪〕

あたりまえのあじさいを
あたりまえに愛でるのも
しごく今はあたりまえで
流暢で都や微だけど

〔にぢんだ星をかぞえて♪〕

たまにはなまいきざかり。なあ
いつらも思い出してやってくれ
せめてロクガツの泣きたくなる
よなドンより穹の傘たでだけは




21/06/14 00:03更新 / OTOMEDA
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