heart beat interval diagram



心電図モニター
   の哀しさは

肉親の死をいちどでも
傍らで看取ったことのある
ひとならわかるはず

闘病のすえあるいは唐突に?
夭い身空であるいは充分生きて

最期が迫ってきたその数刹那

看取る者には生と死がうすかわ
いちまいで背中合せになる

つながるその境にじぶんが入った
捲き込まれたことを汁
かんじる

しにゆく相手はそのとき
大概朦朧としていて多くを語らない
あるいは
エクトプラズムが半分抜けて
じゆぅになろうとする途中だろう

それでもそこに最期の数十秒
という突趣な時空がうまれる
歪がめられていない
限りなく純粋に近ずく時間枠

離かれのとき

つらくかなしい
感性がそのとき麻痺して後から
こみあげてくることだってある

でもそれは
のこされた者にとって
人生で二番目に重要なじかんだ

いちばんはそう

じぶんが眠りにつく
かならずおとずれるそのときさ


じぶんがもしも貫けたあと
遺したせかいはこの ISIKIに全く
かんけいなくなるのかなぁ?

実証できたひとはだれもいない
んだろうけれど





21/06/13 12:01更新 / OTOMEDA
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