『宿』という字
『宿』の字はあったかい
屋根〔冠〕が載ぶさってそのしたに
囲うタビビトやカゾクを護ってる
外で荒れ狂う暴風雨から あるいは
牙をむき涎をたらしなかにいきづく
イノチたちのもつ美味しいお肉を
想像する獰猛野蛮な卦だものたちから
『宿』の字のなかの百の字には
それこそ萬もの意味合いがある
百の夢 百の癒し 百の温情 百の物語
ありとあらゆる人の営み象るかの
よう
左手の人偏示す宿の家人がそれら
百のドラマを支ポウトしてる様が
ぽうっと
目に浮ぶかのような妙を得た配列
さあたびびとたちよ
じんせいという荒波翔たぐ歩みに
脚いため動けなくなって疲れたら
すぐさま宿へ直行しよう
その 全貌のみえない地球さえも
君たちの 宿だ
そこでは美味しい賄いやホカホカ
したオモテナシの騙しいの数数が
君たちをゲットし戴こうと
待ってくれている
しんせつに 志泡環施の
魔襤褸詩を 店せながら
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