耄碌未来のパシファイア
めをつむっていると
はげしいあめのなかにかすかに
春罌のにおい
惑星規模の過度期
そのなかでは
だれもがみな もうろく していって
認知症者同士にだけ理解できる
チグハグだけど互い歯の咬みあう
傾ぶいた黴塗みれた会話ュニケ
展開する界隈創くり支えて
やがて当然のように瞑目する
例外はない特典もない
個体への得点だけが
煤テムによってセーブされ 符られる
勝手に
意思らの無関連とで
一方科学の進歩でディーエヌエーの
末端のテロメアが短くなくなったら
じじいとばばあの地球ができる
精神的な不死の維持
知の宝を絶やさず発展的に伝える
光栄や矜持も忘れられ
絶頂期の残滓の伝承にだけ縋がって
あまりに永い放課後と黄昏れを
時系の浪費に充てる年月
老人たちの星
年金の支給額だけが関心な現金
アルイミ観念的な空論的恐怖
自分じゃじぶんが視えない判らない
ただ遺こった奢ごった者らで爛だれた
ヒフを痕を疵を籌ぞえ舐めあって
石化固化した精神時空をしゃぶり潰す
このほしは皺皺あかちゃん種らの
【おまえら】の オシャブリ pacifier
貪り尽して 川もなき
骨繊維だけの 空洞地殻がほしの
ちうしんまで空びる景がたになるまで
使い尽くされる憐わいそうな地球
飴ーメン そして合掌
お詫びしたいな 罪
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