あと10分後に
手元の携帯の 雨雲レーダーで
『後10分後には雨は止むでしょう』
とあったから待っていたのに
地上に未練でもあるんだろうかって位
止む気配のない 天から零れ落ちる滴
それどころか 雨足が強くなったような
いや 寒くて泣きたいのはこちらだと
少し雨雲に向かって 睨みつけてみたり
でも ふともしかしたら
誰かの代わりに 泣いているのかもとか
冬の川が水を寄越してくれと
言っているかもしれないとか
無理やり納得させる理由を考えてみたり
そうでなければ この寒空に濡れている
自分が少しばかり可哀想じゃないかって
水溜りを飛び越え 暖かい家路に向かって
ゆっくりと駆け出した
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