小夜曲
小夜鳴鳥よ
私の窓辺で歌っておくれ
今宵の月は金色に輝き
最後の夜を彩っている
明日からやすらかな朝は
昼の労苦に取って代わる
凍てついた風が
淡い頬を刺し
永遠に続くかのような
羽根にくるまれた日々を
蹴散らしてしまう
自らの運命(さだめ)を担う者
私は自分が誰だか知っている
何処に向かうかも
明日になれば荷を背負い
私はここを離れてゆく
小夜鳴鳥よ 窓辺の鳥よ
歌っておくれ
最後の夜にふさわしい
優しく寂しげなセレナーデを
20/11/30 09:18更新 /
香弥
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