令和と昭和の夏
体温と気温が追いかけごっこする
日本の夏は亜熱帯
欲しいのは冷やし中華とかき氷
汗を吹き吹き日傘が揺れる
からからと氷浮かべて飲む午後の
アイスコーヒーは命の水だ
梅雨を越え早くもアチチな猛暑来る
春から夏へ直行便
君の名は百日草なのジニアなの
令和の花はキラキラネーム
風鈴の音に似ている通知音
夏の幻浮かんで消えた
青空と入道雲が映し出す
帽子も被らず駈けてた僕ら
あの頃は庭に朝顔鳳仙花
シャボン玉吹いて遊んだ夕暮れ
団扇差すしごきも跳ねて楽しげに
浴衣で踊る蝶々の夜
昭和から令和に時代は移ろいて
打ち上げ花火の光の如く
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